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群馬県立
敷島公園GUNMA PREFECTUAL SHIKISHIMA PARK
2013-11-07
やり投げ
記憶に新しいロンドンオリンピックでの陸上競技男子やり投げ金メダルの記録はどの位だったかご存知ですか。
正解は84.58メートル(トリニダード・トバコ、ケショーン・ウオルコット選手)です。日本のディーン元気選手は79.95メートルで10位でした。
オリンピックが終わって、正田醤油スタジアム群馬に、ここで日本記録を樹立した「やり」と記録版が掲示してあるのを思い出し確かめてみました。
世界記録とはだいぶ違うのだろうなと思って確認したところ
昭和58年(1983)第38回国民体育大会秋季大会陸上競技(10月17日)
成年男子共通 やり投げ決勝 87m18cm 吉田雅美(和歌山県)
と、刻印してあります。丁度30年前の記録です。
私は混乱しました。オリンピックの金メダルより遠くへ投げている。一瞬、刻印の間違いではないか、いやそんなハズはない。そこで調べてみてようやく納得しました。
ウイキペディアによると、「1984年に東ドイツのウベ・ホーンが人類初の100mを超える104.80mという世界記録を樹立した。やりの飛び過ぎは競技場内の他の競技者に危険を及ぼす可能性があるため、概ね10%程度飛距離が短くなるよう、やりの重心の位置が変更されるルール改正があった。現在は男子が1986年、女子は1999年以降の記録が現行の公認記録となる」とあります。
これまで陸上競技に携わっている方には常識だったのかもしれませんが、不覚にも知りませんでした。
吉田雅美さんは1984年ロスアンゼルスオリンピックで5位入賞、その後ソウル、バルセロナでのオリンピックにも出場、第5回アジア陸上競技選手権では金メダルを獲得するなど80年代から90年代にかけてアジア屈指の実力の持ち主でした。
因みに、現在の新規格での日本記録は、1989年溝口和洋さんの持つ87.60メートル、世界記録は1996年チェコの選手による98.48メートルというものです。
吉田雅美さんが日本記録を出した「やり」(現状基準:重さ800g、長さ2.6~2.7m)は正田醤油スタジアム群馬(陸上競技場)正面入口を入ってすぐ左側の壁にケースに入れ飾ってあります。現状の日本記録とほぼ変わらない記録を出した「やり」を一度ご覧下さい。
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